木更津高蔵寺「高倉観音」


 先月(202608)、久しぶりに父と一緒に、木更津の高倉観音へお参りに行ってきました。

 本堂の下にある「観音浄土めぐり」の受付には、実は父と同い年(95歳)の方がいらっしゃいます。お参りの際はめぐりをしなくても挨拶に立ち寄るのが恒例なのですが、この日はあいにくお休み。それでも、この夏の厳しさに負けずお元気だと伺い、胸をなでおろしました。


 そして本堂へ足を運ぶと、驚いたことに中の扉が開いています。普段はお姿を拝むことができない観音様が、はっきりと見えているのです。馬や牛に縁のあるこの観音様、ちょうどご開帳のタイミングでした。高倉観音(高蔵寺)の本尊である正観世音菩薩の像高は約3.6メートル(1丈2尺)です。楠の一本彫りとしては全国の札所でも最大級の大きさです。


 思えば6年前、母が旅立ったばかりで元気をなくしていた父を誘い、初めてこのご開帳に訪れました。「6年に一度のご利益。これを逃したら、もう父と一緒に参れないかもしれない」——そんな切実な思いを抱えての参拝でした。

 あれから6年。父は4年前に肺炎を患いましたが、そこから奇跡的な復活を果たし、今も元気に過ごしています。あの時のご利益が確かに届いていたのだと、6年ぶりにお目にかかる観音様に心からの感謝を伝えました。次の6年後、父は101歳。「少し大変かもしれないけれど、また一緒に来られますように」と、そっと手を合わせました。


お隣の喫茶店でのちょっとスペシャル


 お参りを終えた後、隣接する喫茶店「ライラック」へ立ち寄ることにしました。これまで何度も「寄ってみたい」と思いつつ通り過ぎていたお店ですが、この日はなぜか惹かれるものがあり、父を誘うと「行く!」と嬉しい返事。


 まだ時間が早かったため、手作りのブルーベリーソースがかかったチーズケーキとアイスコーヒーを注文しました。これが実に美味しい。落ち着いた雰囲気の店内、窓の外には夏の強い日差しに輝く眩しい緑が広がっています。

 

 静かな店主のおばさまが添えてくださった「瓜の漬物」も絶品で、ケーキの優しい甘さと見事な相性でした。


 ふと見ると、離れたテーブルにいたご夫婦と店主さんが梨のお話をされています。少し会話に寄せていただいたところ、なんとご夫婦は私と同じ市原市から来られているとのこと。さらに詳しく伺うと、小湊鐵道の飯給駅周辺で菜の花を植え、里山の美しい景観を守られている有名な方(松本靖彦さん82歳)と分かりました。


 落ち着いた物腰と控えめな語り口の中にも芯の強さが感じられ、「ただ者ではない」という最初の予感は当たっていました。お互いに市原在住であることと名前を交わしてお別れしましたが、いつか機会を作って、ぜひあのご夫婦を訪ねてみたいと思っています。

 思わぬ観音様との再会と、心温まる新たな出会い。お父さんとの思い出がまた一つ深まった、味わい深い夏の一日となりました。

高倉観音

https://takakurakannon.com


松本靖彦さんを紹介した記事


読売新聞に記事

https://www.yomiuri.co.jp/national/20260411-GYT1T00361/


シティライフの記事

https://www.cl-shop.com/citylife/citylife/ichihara/2016/01/01/13578/

千葉市観光ガイドの記事

https://www.chibacity-ta.or.jp/notice/minamiichiharasatoyamarengou/

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